次期開催市挨拶

帯広市副市長  道 見 英 徳

 帯広市副市長の道見でございます。次期開催市ということで、こうして挨拶の機会を与えて頂き、誠に有り難うございます。今回は「地域主権時代における市民主体のまちづくり」というテーマで、黒川先生の基調講演、第一、第二セッションを通じて、各パネラーの先生方から、事例を含め今後のまちづくりのありようについて、示唆に富むお話を頂きました。時間が許せば、もう少し突っ込んだお話を聞きたかったという印象もあります。北海道都市問題会議は今回で31回、来年の帯広での開催は久方ぶりであり、26年ぶりになります。岩見沢市での開催準備を色々勉強させて頂き、来年に備えていきたいと思っております。
 せっかくの機会ですので、帯広市について簡単にご紹介いたします。帯広は、今から125年前、明治16年に民間開拓団によって開拓の鍬が入れられた地域です。十勝18町村、基幹産業を農業とする十勝唯一の中心都市として、人口17万の街であります。様々な地域の活性化、更には中心市街地の空洞化問題、そして少子高齢化のまちづくりがいかにあるべきか、様々な課題を抱えておりますが、今年度の取り組みとして、一つは馬文化、もう一つは氷文化という位置づけの中で、帯広市単独でばんえい競馬の開催をしております。従前は4市で開催していましたが、なかなか上手くいかないため、馬産地である帯広・十勝でありますので、何とか開拓に深く関わりを持った馬文化を継承・発展させていきたい。かつて中央競馬ではなかった民間企業も参入して頂き、まさに市民挙げて、全国からも様々な応援を頂き、今のところ何とか予算を14・15%上回る状況で推移しております。これを地域の馬文化、更には地域の活性化に役立てていきたいと考えます。
 もう一つの氷文化ですが、帯広・十勝は雪が少なく、昔からスケートの盛んな地域です。1998年、長野オリンピックで500mスピードスケートで優勝した清水宏保選手は帯広の出身であり、このほかにも多くの有名選手を輩出している地域でありますので、この氷文化を高めていきたいということから、従前、屋外リンクがありましたが、老朽化、環境問題もあり、現在、屋内スピードスケートリンク工事に着手しております。地方財政が大変厳しい折り、議会・市民を含め様々な論議がありましたが、21年7月完成を目指しておりますので、来年の今時期、建物の大方が出来上がっているかと思います。
 帯広の背景は農業、農村であり、それらを活用したお菓子も大変安く、美味しいものです。近年は豚丼も大変有名になっております。中心市街地の活性化の一端として、7年前にスタートした「北の屋台村」も、6年間で100万人を超すご来場を頂いています。来年は是非とも皆さんお揃いで、帯広にお越し頂きますようご案内申し上げ、次期開催市の挨拶に代えさせて頂きます。どうも有り難うございました。


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