主催者代表挨拶

岩見沢市長 渡 辺 孝 一

 皆様、大変ご苦労様でございます。
 開催地を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。まずは、本日の第31回目の北海道都市問題会議に、このように全道各地から首長、議員の皆様等、大変お忙しい中、岩見沢に足を運んで頂き、更には会議に出席して頂いたことに心からお礼を申し上げます。また、この会議開催にあたって、お忙しい中、遠路はるばる基調講演として、黒川先生が来てくださったことに感謝申し上げますし、さらにコーディネーターの方、パネリストの方々にも感謝申し上げます。そして一番は、この会議を主催して頂き、事務等々お手数をかけた、北海道都市地域学会の佐藤馨一会長はじめ会員の皆様、北海道市長会の田中事務局長はじめ事務局の皆様にお手伝いを頂き大変有り難うございます。そういう意味からも、大成功に終わらせなければならないと思っておりますので、ご協力をお願いしたいと思います。
 さて、最初に岩見沢市について若干述べさせて頂きます。ここにおられる皆様は、全道各地から来られたといっても、岩見沢市のことは十分ご存知だと思います。東京や本州の方に単刀直入に説明する際、私はいつも、札幌と千歳を結んだ線で正三角形を作ってください。北側にその頂点を求めて頂くと、岩見沢の地に重なりますと説明していますが、ここにいらしている皆様には、そんなまどろっこしい説明は必要ないかと思います。この岩見沢は石狩平野の中央に位置し、岩見沢市の全面積の3分の1が農地であり、農家の方々が一生懸命頑張って、全道一のお米の生産、さらには隠れた農産物として、白菜も全道一であります。玉葱は全道4位で、いわゆる緑豊かな田園都市です。そんな中で地域住民の方々は、生き生きと、そして福祉・医療・教育を私は三本柱に掲げておりますが、その充実を図るべく、行政だけでなく地域住民の方々と協力しながら、まちづくりを行っているのが現状です。ですから、今回の都市問題会議のテーマである「地域主権時代における市民主体のまちづくり」は、まさに今の岩見沢のまちづくりにマッチするテーマかと思い、田中局長からお話があった時、間髪容れず手を挙げてしまったいきさつもあります。本日はそのような視点から、岩見沢のまちづくりについても多少ご披露しながら、来て頂いた皆様に少しでも参考になる意見があればいいと思っております。
 さて、我々地方自治体を取り巻く環境については、皆様も重々ご承知と思いますが、国の構造改革から端を発し、三位一体改革、市町村合併の推進等々、地方自治体あるいは地方に住んでいる人間に対し大きな嵐として、あるいは大きな波として振り回された時期ではなかったでしょうか。今もなお改革が推進・続行されている現状を考えれば、これからも大きなものが中央からどんどん来るのではないかと思います。そんな中で、地方自治体はどのように生き残っていかねばならないかを、行政だけでなく市民の皆様と一緒に、真剣に考えていくシステムを作っていかなければ、これからの地方分権型社会あるいは地方自治体は、あり得ないと思っております。各市では、それぞれ種々の取り組みをなされていると思いますが、今一度、この会議にて原点に戻り、それぞれの地域において21世紀のまちづくりに命を賭けてやっていかなければ、自分たちの子供や孫たちにしっかりとしたまち、あるいは社会をプレゼントできない、そんなだらしのない結果になるのではないかと思います。もちろん、今住んでいる我々大人、あるいは人間にも幸せを享受する権利があります。難しい状況の中で、いかに未来をしっかり見据えたまちづくりをしていかねばならないかというのが、我々の大きな課題であると思います。厳しい情勢の中、決して悲観することなく、夢と希望を持ち、皆さんの情熱で現状を打破できる要素はまだまだあると思います。本日の会議で、是非皆さんと一緒に共通の意識を持てるような会議になれば、成功に終わるのではないかと思います。
 そうは言いましても、山積みしている問題を考えますと、今日一日だけで全て解決するとは思っていません。短い時間ではありますが、ヒントなりを持ち帰って頂き、それぞれの地域で課題があろうかと思いますが、全力投球で成せば成るという問題もたくさんあるかと思います。自分だけが頑張る、苦労するのではなく、皆で支え合い、助け合う仕組みづくりも活発化すると思いますので、協力体制をつくっていければと思います。
 最後になりますが、大変短い時間ではありますが、有意義なものとなるよう皆様のご協力を仰ぎ、「良かった」という共通の感想を持てるような会議にしたいと思いますので、皆様のご協力を再度お願い申し上げ、開催地からのお礼の挨拶に代えさせていただきます。
 本日はどうも有り難うございました。


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